人と妖の狭間。
混沌の深淵に沈む希望。
運命が廻り出す。

ソロルなど

Solorole

『妖の剣、業の道』のソロル・SS・小説の投稿にお使いください。

アイコン設定
投稿者さん使い方

R15、R18、R18Gなどの内容の場合は、一行目に注意喚起を載せてください。
それが無い投稿は、主の方から修正を求める場合があります。予めご了承ください。
文月緑さん (7w2yu0oo)2021/4/14 22:20 (No.74390)削除
【虚無に向かって愚痴をこぼす】




「……極力ですが、相手と話す時は明るい表情をしようと、頑張ろうとしてるんです。笑顔で相手と話さないと、相手に悪い印象を与えてしまうから。……でも、うまく笑えないんすよ。いつもいつもぎこちない笑いになって逆に相手を困らせてしまう。僕はですね、意識して笑うことが、苦手なんです。笑顔が醜い、なんてことを言われてから、ずっと…ずっと。おかしな話っすよねぇ、ガキの頃のショックを、いい歳になっても引きずって自分を生きづらくしているなんて、笑えるでしょう?……虚無に向かって何話してるんだろ、僕……今ここには、誰もいないっていうのに」
返信
返信0
三八さん (7vrsuldc)2021/4/13 16:08 (No.74260)削除
雨の日。※流血表現あり※





寮のとある一室。
じくじくと古傷、首元近くから鎖骨を通って脇腹近くまで斜めに大きく傷が入った己の身体を見るといっても制服を着てしまえば鎖骨あたりまでしか見えないのだが。
窓からしとしとと降る雨を見ながら思い出す。

「・・・・・痛いなぁ」

首元近くから走る傷跡をなぞりながら忘れる事が出来ないあの日、妖が関係する事件に巻き込まれた日から私が見る世界は一変した。
いつもの学校からの帰り道普段より少し遅くなってしまったから早めに帰りたくて近道を使った・・・・そこの通りを横切れば後は目と鼻の先に家があったのに
その日は、少し違ってなんだか胸騒ぎのようなものを感じて余計に家に帰らなくてはと歩くペースから走るようなペースに変えた瞬間だった。

________静寂。


「・・・・っ、かっは、っ!」
気付いたら血まみれで強く壁に打ち付けられていた。
何が起きたのか全くわからなくて霞む視界とどくどくと心拍数がやけに鮮明に聞こえた中、見えたのはおぞましい姿をした何か。人間は言い知れぬ恐怖と対峙したとき声が出ないというのは本当なんだと変に冷静になりながらカヒュ・・・という息を飲む音だけは出て殺されるんだ、死ぬんだって脳内を何かが駆け巡るたぶんこれは走馬燈のようなものなんだろう・・・・
お母さんやお父さんより早く死ぬなんて親不孝過ぎる、先に逝く事を許してくださいと霞む視界に小さくポツリと零したような。
暗転。
そして未だ霞む視界にぱちぱちと瞬きをしながら周囲を見渡そうと動けばズキズキと痛み言葉にならぬ言葉が出たときに周囲に人の気配があって何やら処置や声かけをされているようなさらに目を凝らせばおぞましい姿をした何かと戦っている人?が見えたような・・・・
視界も意識も霞む中すごく、かっこよくてあんなモノと戦う勇気や覚悟があって・・・・・なんてまた気を失うまでぼんやりと思っていた気がする。


次に目を覚ました時は真っ白だった
どこか消毒の匂いがするような・・・・ぱちぱちと瞬きをする、そして起き上がろうとすればズキズキと痛みが走り声にならぬ声をあげベッドに逆戻りをしたと同時に看護師が入ってきて
ようやくここは病院だと思いそしてあれよあれよと両親とそして医者と見慣れぬ人とで何があったのかとか説明してもらった
その間にも、視界の端っこには人ならざるモノが見えてあまり話が入って来ず上の空だったものの人ならざるモノは〝妖〟というものというのと、その妖の力を持つ妖人が通う学園があるのだと言う事は聞こえて来た。
宿妖、というものが自分にも居るという事もなんとなく分かっていたからあんなモノと戦う人たちが集まる学校・・・・・・気付いたら口走っていた

「ワタシもその学校に通いたい・・・・っ!助けてくれた人みたいに強くなってワタシみたいな、ミトリみたいな子を助けたい」


見えない方が知らない方がよかったこの妖が視えるようになって片目の色も変わり怪我も傷跡は残ったが治り次第この妖と日々戦う世界にあの日から足を踏み入れ学園に編入したのは記憶に新しい。

「初めまして。神楽 美鳥といいます、妖のこととか何もわからないので教えて下さると嬉しいです。よろしくお願いします」

この世界の右も左も分からず戸惑う事ばかりだったけれど今もまだ戸惑ったりする。
優しくて厳しい先生方や同級生や先輩・後輩はたまに生きてる世界が違うんだなって、なんだか遠く感じる事もある
あるけど、あの人のように、ワタシも強く・・・・・なりたい、助けたい、だなんて傲慢でエゴかもしれないけれど・・・・・ミトリみたいな子を減らしたい、強くなりたい。
ただそれだけ、脆く不正確な願望かもしれない途中で挫折するかもしれないそれでもこの学園に来た時にもう決めてしまった。茨の道であろうと突き進むと___。


「早く、雨やまないかな・・・・・・」


一日でも早く、強くなるために。変わらず、あの日のことを忘れないように。
まずは憧れの人の背中が見えるくらいには・・・・・頑張る。


黄昏、しとしとと降っていた雨はいつの間にかざぁざぁと音をたてて降り続けている。
返信
返信0
文月緑さん (7vz5rhpf)2021/4/12 00:36 (No.74144)削除
【とある幼馴染のとある休日の話】
「……なぁ、乱」
「ん?どうしたんだい姫ちゃんそんな浮かない顔して」
「姫ちゃん言うなクソが。……あのなぁ、わざわざ部屋から出て久々に会おうってなって集合場所がショッピングモールはさすがに人嫌いの僕にはきつい」
「いやぁ、だってここの映画館で観たい映画があったから一緒に見ようかなって」
「そっかぁなら仕方ないな…、んで、観たい映画ってのは」
「Fate」
「完全に許した」
「やったぁ!席はもう既に予約済みだから安心してね姫ちゃん!」
「姫ちゃん言うな叩き潰すぞ」
返信
返信0
文月緑さん (7vyjhv6b)2021/4/11 14:13 (No.74062)削除
さて、かなり嫌ですが昔話でもしましょうか。僕は刑部城姫、刑部姫という妖を宿した妖人であり、怪斬隊幹部です。他人が苦手…というか嫌い…?なせいでコミュ障な引きこもりです…。今はおどおど…というかあわあわした感じですが…昔はちょっとやんちゃしてましてですね、今思えばすごく忌々しい過去であります。その過去の僕というのは…
「……俺のことガキっつったやつは誰だ…テメェかぁ?あ"?」
……不良…。他人が嫌いという感情が拗れて何故かこうなってしまったのです。人が近づかないよう近づくなと言いたげな顔と雰囲気を出し、目つきは鋭く口が悪い。そんな感じでいたので、他の不良から喧嘩ふっかけられたりもしましたね。大抵は返り討ちにしていましたが……。あ、で、でも授業とかは普通に出てましたし、これでも勉強と訓練に励むような人間でしたよ!?はい!
…今思えば何故一人称が俺だったのでしょうか…?
返信
返信0