人と妖の狭間。
混沌の深淵に沈む希望。
運命が廻り出す。

用語

Term
 古くから存在する人智を超えた存在。妖怪、モンスター、クリーチャーなども、基本的にはここに分類される。
 妖は本能的に人間への敵意や殺意、破壊衝動などを持っている場合が多く、人間を主食とする種族も存在するため、大半は明確に人間の敵とされるが、特に害もなく、むしろ友好的な妖も存在し、全てが敵とされている訳ではないが、大なり小なり、一定数の人間から疎まれることもあり、妖と人間の溝は深い。
妖人
(あやしびと)
 妖の力を持つ人間。先祖返りや混血種、人為的身体の改造、予期せぬ事態によって妖の力を取り入れたケースなど、その存在が生まれる理由には様々。
 通常の人類とは桁違いに強い妖力と、妖の特性を持つ。妖術を容易に扱うことができる。
 人間には、その存在に、希望や羨望を向ける者。憎悪と疑念を向ける者。偏見をまき散らす者と、それに同調する者など、賛否が分かれているが、人間の兵器が有効な妖は限られており、妖人の力が必要であることが明確であるため、否定派の意見にそれほどの力はない。
妖力 妖の力そのもの。妖術を扱うためにも必要である。量、強力さ、性質まで、個人差がある。
 その扱いはかなり汎用性が高く、自身の体や武具を媒体に具現化し、攻防どちらにも転じる。
具現化した妖力は、基本的に特殊な色をした炎のような見た目をしている。
妖術 妖の特殊な術。それを使うためには妖力を耗する。
個人によって、妖術の内容は異なる。(他の部屋で良く見受けられる、能力や異能と同じような物です)
 これは、妖と妖人が扱うことができる。強力さ、性質など、細部に至るまで個人差があるが、使用には妖力を消費し、凡そ妖術の強さは妖力の強さに依存する。
妖剣学園
(ようけんがくえん)
 日本中の妖人を集め、妖を斬り、人を護る剣士に育てるために創設された、小中高一貫の全寮制学園。
 京都の郊外、山の中にどっしりと、少し、いや結構大きな建物が佇んでいる。その山と周辺を含めた広大な敷地を持ち、何か城かとも思えるほどの巨大な建物。そのほとんどが和風建築で、イメージは巨大な寺院と似ている。
 初等部、中等部では訓練時にそれぞれ木刀を持つが、高等部に上がる際の始業式で、各々に銘のない妖刀を渡される。
これは、怪斬隊に上がってからも使えるが、別の進路に進む場合や、途中退学する場合、その生徒の妖刀は回収命令が出る。それを拒めば、もれなく銃刀法違反となり、危険人物として学園から追われることとなる。
 学園の教職員も妖刀の所持は許されているので、学園の卒業生でなくても妖刀の使い手は居る。
 基本的には、“剣士を育てる”学園だが、結局のところ、妖と戦うだけの強さがあるなら、その手段やスタイルは問わないので、生徒それぞれ自由なスタイルを持ち、学園側もそれに合わせて、高等部に上がる際に渡す武器を、銃にしたり、槍にしたりと、柔軟に対応してくれる。
 また、戦い方の形にも制限はなく、補助や技師、諜報など、限りはあるが、それなりに生徒の志にも合わせてくれるため、かなり自由度が高い。
妖剣印の妖刀 妖剣学園には数十名程、妖術・陰陽術・呪術に精通した刀匠が所属しており、怪斬隊の鍛造部と共に、日夜若き剣士の為に妖刀を鍛えている。
 妖剣学園が生徒に渡す妖刀には、何かしらの妖が宿っており、比較的人間に友好的な個体が多い。
 炎や風を纏ったり、斬撃を飛ばしたり、斬った傷が治らないなど、刀によって宿った妖の妖術が、相応しい形で反映される。
 妖刀に宿った妖の妖術は、使い手の妖力によって発動、使用される。
 妖には自由意識があり、妖刀の使い手は、少なからず精神をリンクさせる。妖との繋がりにより、妖力の供給、循環の効率が上がったり、使い手が妖刀に宿った妖の妖術を扱えるようになったりする場合がある。
 また、使い手と妖の繋がりが最大限まで太くなり、精神世界において顔を合わせて対話をする。なんてケースも報告されている。
怪斬隊
(かいざんたい)
 主に妖剣学園の卒業生によって構成され、妖の討伐、脅威に晒された人物の護衛、危険度の高い物の回収・破壊など、”妖に関連した”問題に対応するための特殊部隊である。
 日本を中心に、世界にも幾つかの支部を持ち、本部は日本の京都の山奥、妖剣学園からそれほど遠くない所に建てられている。
 施設内には、住居スペースもあり、希望者はそこで暮らすこともできる。家賃は破格の安さで、施設内の食堂や浴場も自由に使えるので、かなり優良物件である。
 だが、そこで暮らすには、妖と命を賭けて戦う仕事に就く必要があるので、あまりお勧めしない。