人と妖の狭間。
混沌の深淵に沈む希望。
運命が廻り出す。
怪異、妖、魑魅魍魎が闇の中で蠢く現代。それらは古い時代から時代の裏側に存在し、密かに人間を蝕んできた。
近年になって、表舞台へ姿を現すことが増え、その存在はもはや御伽話の住人でもなく、周知の事となった。恐怖と疑念は静かに膨張、拡大していき、社会の平穏は少しずつ、だが確実に崩壊し、瓦解し始めていた。
世界全体が暗闇に覆われていた時、希望の光が射す。妖の力をその身に宿す人間『妖人』。陰陽師や呪術師とは桁違いの妖力と、妖の特性を持つ。
その妖人を、妖を討ち人を護る剣士に育てるための学園『妖剣学園』。
その卒業生の剣士で構成される、妖・怪異専門の特殊部隊『怪斬隊』。
人と妖の狭間に立つ者の瞳に映るのは、
──────────世界の『平穏』か。
──────────それとも『混沌』か。